特集 在宅をめぐる「食」の話題
【訪問栄養食事指導の実例から】
①糖尿病血糖コントロールと食事療法
田中 恭子
1
1済生会神奈川病院栄養科
pp.928-930
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100585
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■基本情報(担当栄養士:田中恭子)
●患者名:Hさん(60代,女性)
●主たる傷病名:糖尿病,高血圧,高脂血症,脳梗塞,症候性てんかん
●訪問開始:2001(平成13)年5月
●生活プロフィール:息子夫婦と同居しているが,夫と本人は1階,息子夫婦は2階で生活。台所は一緒だが,夫婦の仕事の関係もあり,食事は別々が多い。外来受診日は嫁が同行。嫁姑の関係は良好。
●主たる介護者:嫁,ヘルパー
●在宅医療の状況
・外来受診
・ホームヘルプ:5回/週
(9:30~11:30,14:00~16:00)
●ADL等の状況
移動:自立歩行(杖なし)
排泄:自立
更衣:自立
保清:自立(毎日入浴)
調理:野菜,果物のカットはできるが,煮る,焼く,蒸すなどの調理は不可能
●訪問に至った経緯
グリミクロン,メルビンで血糖コントロールを行なっていたが(BS値542mg/dl,HbA1C 11.5%),2000年11月血糖を再コントロールするため入院。ペンフィル40Rを朝:30単位,夕:20単位で退院となる。その後,HbA1Cは2001年2月:9.8%,3月:8.3%,5月:6.0%で良好に推移。5月よりヘルパー介入となり,主治医からヘルパーに調理指導をしてほしいとの依頼があった。
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