連載 住宅改修はジグソーパズル・5
外に出よう
牛木 彩子
1
1東京北社会保険病院作業療法室
pp.512-515
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100278
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なぜ外に出ることが必要なのか
■「初めてこの家を外から見た」
介護保険が施行される前の話です。
Aさんは,脳梗塞を発症前は一人で悠々自適の生活を送っていました。脳梗塞を発症し,病院でリハビリテーションを受けた後,一人暮らしは無理だろうとのご家族の話し合いで娘さんの家に転居してきました。
娘さんの自宅では1階の日当たりのよい広々とした和室が自室として用意されていました。和室にはベッドが入り,ベッドの正面にテレビ,ベッドの横には小型の冷蔵庫と電子レンジが置かれ,ベッドから起き上がればほぼ生活ができる状態でした。冷蔵庫からの食事の出し入れも電子レンジの操作も問題なくできます。
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