とびら
戸を開けて外へ出よう
三島 博信
1,2
1洞爺協会病院
2札幌医大整形外科
pp.561-562
発行日 1973年8月15日
Published Date 1973/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100675
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北海道衛生部の依頼で2月末から3月末まで約1カ月の旅程で道内の脳卒中後遺症者の実態調査を行った.調査は医学面と社会福祉面との両面より行なうことになり,洞爺協会病院のスタッフと北星学園大学社会福祉学部のスタッフとで,道南の八雲町,豊浦町,道央の札幌市,旭川市周辺(鷹栖町,美暎町),道北の北見市,道東の帯広市と巡ってきた.
例年よりは暖かいとはいえ,北国の2月,3月はまだ厳寒である.旭川より石北峠に向かう途中の層雲峡では名物の滝もまだ巨大なツララとなって凍ったまま冬の眠りからさめてはいない,夏場の巡回診療なら毎年のことであり時には快的なドライブ気分を味うこともあるが,白雪と戦いながらの自動車旅行はやはり恐怖と緊張の連続だったような気がする.
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