グラフ
腟式腹膜外単純子宮全摘出術
林 基之
1
1東邦大学医学部産婦人科教室
pp.527-530
発行日 1967年7月10日
Published Date 1967/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203723
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腟式子宮全摘出術については,どの手術書を見ても同じような記述がなされている。すなわち子宮腟部表皮の輪状切開後,前方は膀胱子宮窩を開放し,後方はダグラス窩を開放して腹腔内にはいつている。もちろん,無鉗子結紮法,無鉗子無結紮法(子宮動脈のみは結紮する)大鉗子装着法,二鉗子法(著者が考案した方法)デシャン鉗子法等があるが,早期に腹腔内にはいる点で共通している。
本論文では腹膜外操作について述べるが,解剖生理学上その方が自然であり,腹腔内汚染がされがたく,腸管が空気に触れないから,腸管麻痺や癒着を起こすことも少ない利点がある。
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