特集 歩くこと,足元を確かなものに
外反母趾のケアと靴―整形外科医の立場から
内田 俊彦
1,2
1NPO法人オーソティックスソサエティー
2渡辺整形外科
pp.457-463
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100265
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足という字は,口が止まると書きます。さらに,足のゆびは足偏に止まる(趾)と書きます。動物にとって,足を使い,足趾を使って獲物をとり,それを口に入れないことは,すなわち死を意味します。口が止まってしまうことは,動物にとっても人にとっても非常に問題があるわけです。
歩くためには丈夫な足が必要となるはずですが,歩くことが少なくなってしまった現代人は足をおろそかにしてしまいがちです。最近は健康のために歩こう,という意識も出てきています。しかし歩くことで健康を取り戻そうとしても,歩くことが苦痛であっては問題です。歩くことが楽しいことでないと持続できません。
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