特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅶ.四肢・皮膚
26.外反母趾
加藤 哲也
1
,
関 宏
2
1国立東京第二病院整形外科
2整形外科理学診療科関医院
pp.252-253
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901383
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母趾が中足趾節関節(MTP-J)において腓骨側に屈曲(外反)変形を起こし,第1中足骨頭が脛骨側へ突出した状態をいう.生活の洋式化に伴い増加傾向にある.慢性関節リウマチ,痛風などの関節炎後にも発症する.第1中足骨骨頭の背脛骨側は発赤,腫脹して軟部組織あるいは骨性隆起である腱瘤腫(bunion)を形成し,圧痛および運動痛をきたす.第1中足骨の内反が増強すると開張足(横軸扁平足)を呈するとともに,第2ないし第3中足骨頭部足底や鷲爪趾,槌趾変形の趾背側に疼痛性腓胝を形成するようになる.
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