特集 災害時,在宅療養者をどう守るのか
【1】昨年の災害を経験して
―台風23号・豊岡―訪問看護ステーションの対応と利用者・スタッフの被災状況
平尾 頼子
1
1豊岡市訪問看護ステーション
pp.102-109
発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100078
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昨年日本に上陸した台風23号は,10月20日,豊岡地方において未曾有の被害をもたらした。豊岡市での浸水による被害は,全壊195棟,大規模半壊814棟,半壊1972棟,床上浸水231棟,床下浸水2682棟で,市街地の約9割が被害を被った。
現在,市街地は,一見何もなかったかのようにきれいになった。しかし,ひとたび被災した家の中に入ると,まだ畳が入らず,建具も外されたままでがらんとしたところも多い。当訪問看護ステーションは建物の3階にあるが,まだ仮設による電気供給のため,節電が必要で,この冬は石油ストーブで暖を取りながらの運営になるかもしれない。
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