特集 災害時,在宅療養者をどう守るのか
【1】昨年の災害を経験して
―福井集中豪雨―被災経験を今後の活動につなげるために
澤邊 真智子
1
1福井赤十字訪問看護ステーション
pp.110-114
発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100079
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はじめに
福井赤十字訪問看護ステーションは,福井市の南部に位置し,母体病院である福井赤十字病院の訪問看護室を引き継ぐかたちで1999(平成11)年に在宅介護支援センターとともに開設した。翌年には居宅介護支援事業所も併設している。
2004年7月,活発な梅雨前線が北陸地方をゆっくり南下したのに伴い,17日夜から18日にかけて,北陸地方と岐阜県は集中豪雨に見舞われた。特に,18日朝から昼前にかけて福井県で非常に激しい雨が降り,足羽川の堤防決壊,一乗谷川の氾濫などにより,市内各地域で甚大な被害を受けた。今回の災害において母体病院は災害拠点病院として機能した。地域での支援を業務としている私たちの訪問看護ステーションにとっては初めての経験であり,今回の被災経験を振り返ることで,これからの活動につなげたいと考える。
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