連載 マンスリーダイジェスト
看護と介護のこのひと月
太田 加世
1
1聖路加看護大学看護管理学
pp.85
発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100075
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「痴呆」から「認知症」へ 厚労省が呼称変更 2004/11/19
厚生労働省は,「痴呆」に替わる呼称を「認知症」とすることで合意した。最終的には12月24日の検討会でまとめる報告書で決定し,認知機能のすべてではなく一部に障害がある場合も「認知症」として認めるという条件づけも行なう。
同省は,「痴呆」という用語が蔑視的・差別的な意味合いを含むとして,これに替わる用語を検討する検討会を6月に設置。9月にはホームページなどで,「もの忘れ症」「記憶障害」など6つの候補について意見を募集し,6333件の応募があった。
今後は,年明けの通常国会に提出する予定の介護保険法の改正案で,「痴呆」の用語を「認知症」に変更する。行政用語は法案成立次第,新呼称に改める。また,広報業務を推進し,痴呆の用語を使っている関連団体や学会をはじめ,一般への普及をめざす。
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