特集 小児の在宅生活を支援する
人工呼吸器・経管栄養管理が必要な小児の退院移行期からの支援
山脇 みつ子
1
1公立甲賀病院訪問看護ステーション
pp.133-138
発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100023
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はじめに
障害を持ったまま在宅療養に移行する際には,退院調整が不可欠であり,特に先天性の重篤な疾患を抱え,医療依存度が高い小児の場合には,より綿密な退院計画を必要とする。そのためには入院中から,病院のスタッフと,直接在宅療養を支えるスタッフの両者が連携しながら小児に関わることが重要である。特に訪問看護師は,入院中から主に介護を担う母親との信頼関係を築いておきたい。
当訪問看護ステーション(表1)では,遠方の病院から在宅療養準備の目的で併設の総合病院へ転院してきた人工呼吸器管理の患児に対して,入院当初から担当の訪問看護師を決め,病棟の受け持ち看護師と共同で退院計画を立て,順調に在宅へ移行できた2事例を体験した。本稿では,これらの事例について,入院中から在宅への移行期の関わりを中心に紹介する。
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