特別記事
看護実践の共有とスタッフの成長―ベナー講演会で再確認したこと
田島 美穂子
1
1聖隷浜松病院
pp.868-871
発行日 1998年11月10日
Published Date 1998/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902258
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はじめに
ベナー看護論との出会い
私は1996年に,当院の婦長・主任会で,ベナーの看護理論を紹介する担当となり,『ベナー看護論』1)を学んだ.
助産婦歴7年,看護婦歴7年の私にとって,ベナーの理論は臨床看護に暖かい光を差し込むものだと思った.なぜならば,ベナー理論は既存の看護論と異なり,臨床看護婦の育成についての研究であり,看護婦の成長レベルに合わせた指導方法が一般化されていたからである.私が看護婦の初心者だった頃に,ベナーの理論が日本で広まっていたら,もう少し楽に成長できたのではないかとも考え,現在の若い看護婦を羨ましくさえ思った.そして,看護管理者としてベナーの理論に傾倒した.
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