特集 "交渉"について考える
行政の場にみる"交渉力"の実際
鶴田 恵子
1
1看護管理
pp.85-87
発行日 1992年3月15日
Published Date 1992/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901872
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交渉という言葉は,英語のネゴシエーション(negotiation)からきており,「話し合いにより,互いにある合意点に到達する」ことで,欧米では交渉とは「ビジネスを行なう」ことを意味しています1).日本では,交渉を「駆け引き」であるとし,ネガティブな意味で理解されています.看護管理においても,従来から,「駆け引き」や「金銭に関連した事項」等は,表面上に出にくいことがらのようです.
病院の看護部が,看護予算の獲得・病院組織における看護部の位置付け・看護業務の改善・看護職員の定数等について,責任をもつ組織人として,発言し,行動していくためには,交渉力は必要不可欠といえます.看護管理上,交渉力を高めていくことは,これからますます重要なものとなっていくと思われます.
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