対話による看護経済学のススメ・5
看護の質の測定ツールと経済的評価を得るための戦略
西村 周三
1
,
井部 俊子
2
1京都大学経済学部
2聖路加看護大学大学院博士課程
pp.328-335
発行日 1991年9月15日
Published Date 1991/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901848
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西村 今日は,はじめに慢性期ケアの場合の看護の測定,それと経済との関係の参考資料ということでアメリカのナーシングホームにおけるサービスの質の測定の事例を紹介し,次に急性期の医療に関してどういう指標化の試みがあるか,やはりアメリカでの事情をそれぞれ紹介して,その後にそれをどのようにして接合していくか,それによって病院における看護の質と経済的費用との関係を考えることにしたいと思います.
アメリカではナーシングホームの支払い方式を決定するにあたっていくつか指標化の試みがなされていて,それをHealth Care Financing Administration(日本でいう厚生省保健局に相当する)が出している『Health Care Financing Review』の1990年夏号でFriesという人が「Comparingcasemix systems for nursing home payment」という論文で紹介しています(他に文献として,Schneider D. P. et al. "Case Mix for Nursing Home Payment:Resource Utilization Group,"Health Care Financing Review, 1988, Supplementがある).
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