連載 高嶋妙子のページジャック!・4
看護を理解してもらう―マスコミとのつき合い
高嶋 妙子
1
1聖隷浜松病院
pp.554-555
発行日 1998年7月10日
Published Date 1998/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901737
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私は基本的に新聞記事はあまり信用しない.学生運動に熱中していた時代に,事実と報道の違いを丹念に学習したことがあって,それ以来不信が全身にしみ通っていた.それでも目に飛び込んでくる記事の見出しが気になって中身を読むと,見出しと内容が正反対のことがままあるのである.わざわざそうしなければならない理由がまったく考えられず,書き手の国語力の問題なのかと悩んでしまう.こうした思いがあるから,これまで,取材を受ける機会などはさりげなく避けて過ぎてきた.
このような私が,新聞の威力をじかに感じたのは,4年前の秋であった.地方新聞の夕刊コラムを,週に1回,3か月間執筆することになったのである.
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