連載 白衣のポケット・2
重い夜
志水 夕里
pp.396-397
発行日 1999年5月10日
Published Date 1999/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901008
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同僚が目を充血させ,チャートを前に置いたまま,ペンを動かせずにいた.シビアな深夜勤務の終わりだった.
「どうして,死って哀しいんだろうね」ナース同士で話していても,答えは出ない.「その人と自分とのつながりが切れるから,それ以上その人から直接は何も知れなくなるからだよ」と答えた友人もいた.
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