特集2 患者になって分かったケアの本質
根本的な改革を迫られている日本の医療サービスマネジメント
田中 啓二
1
1株式会社 大丸大阪梅田店事務統括部
pp.867-873
発行日 1999年11月10日
Published Date 1999/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900929
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はじめに
いまから約7年前になるが,私はそれまでまったく予想もしなかった,自分自身に起こるはずがないとまで思っていたがんにかかり,入院を余儀なくされた.会社の集団健診で発見されて,すぐに手術を受けることになったのである.手術は順調であったが,術後は腸閉塞を起こして再度入院・治療をしたり,代謝異常による腎結石を再三にわたって繰り返し,そのたびに入院,通院をしている.そのため,病院は今の私の生活にとって大変に重要で,ウエートの高い位置づけとなっている.
一方で,私はビジネスマンとして,企業の経営や管理に携わって35年近くになり,その大半を人事,採用,教育といった人間に関する仕事を中心に担当してきた.現在は,同時に経営コンサルタントとしても活動している.
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