Proposal
未熟児哺育の根本的対策は何か
河辺 昌伍
1
1新潟鉄道病院
pp.335-336
発行日 1964年5月10日
Published Date 1964/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203031
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いとぐち 昭和38年10月東京で第4回日本衛生学会が開かれ,未熟児保育についての発表があったので,私は,未熟児が死亡した場合,解剖してみると,その大部分に無気肺を証明し,生前ほとんど呼吸していないことが証明されるが,この肺機能を賦活することこそ大切な対策であると思うが,なにかよい方法はないかと質問したが,それに対してなんらの示唆も与えられなかった。
さて,今までに幾例かの,体重1000gm以下の未熟児の哺育成功の1例報告がなされているが,これと同様な方法で他の未熟児を哺育しても成功するとはかぎらない。いわば上記1例報告は例外的症例かあるいは私をしていわしむれば,体重は小さかつたが,肺臓機能が保持されていたから生存できたものであろうといつたらいい過ぎであろうか。
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