実践報告
主任層の継続教育―会議時間を活用した試み
上坂 良子
1
1茅ケ崎徳洲会総合病院
pp.618-623
発行日 1998年8月10日
Published Date 1998/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900869
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看護の質,量ともに強化する方法の1つとして,役職者の継続教育をあげることができる.当院では,主任,副主任(以下,主任と称す)を対象に継続教育を行なっているが,主任,特に初心者への教育において大切にしていることは,達成しやすい目標の設定と小集団活動の主体性を育てることである.主任としての成長は「変化の推進者」1)をめざすことであるが,高望みをせず,各自が持っているペースを大事にしている.
研修というと,つい院外に目が向いてしまうが,院内の実情にそった自助努力ができないものかと思案していたら,思いがけないところにヒントが見つかった.それは,これまでの主任会の運営形態の見直しであった.連絡,報告,話し合いだけで終わっているのはもったいないということに気づいたのである.そして,準備,運営,振り返りという会議の構成について,主任が主体的に分担して取り組み,チーム活動や講義を組み入れるという発想転換を行なうことになった.本稿では,この会議時間を活用した主任層の継続教育の試みと成果を報告する.
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