特集 看護の継続と看護チームの育成―第4回固定チームナーシング(継続受持ち方式)研究集会より
1人ひとりの主体的な参加を
西元 勝子
1,2
1滋賀大学医学部看護学科
2固定チームナーシング研究会
pp.88-89
発行日 1998年2月10日
Published Date 1998/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900779
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過熱現象への戸惑い
固定チームナーシング(継続受持ち方式)研究集会を開催して4年目の昨年は,8月の大津に1780名の仲間が集まった.2月に参加者や演題を募集し,3月末には2000人を越えるナースから申し込みや問い合わせがあった.最終的には2500人余りから申し込みをいただいたが,会場の状況や,本業の合間にミーティングをもち,準備を進めていかなければならないスタッフのキャパシティを考えると,申込者全員の参加は困難であった.参加をおことわりした方には心から申し訳ないと思うと同時に,この過熱現象に戸惑いを感じたのも事実である.
固定チームナーシング研究集会は,1994年8月に神戸市で280名の参加でスタートした.その後は会場を大津市に移し,第2回780名,第3回1200名と年々参加者が増えていった.これはうれしいことであるが,研究集会の目的は,固定チームナーシングの理念を理解し,方策として有効に展開することであり,そのためには各病院・施設の現状を踏まえて,情報交流や研究,討議を積み重ねていく必要がある.こうした場としては大勢になりすぎてしまったと感じている.
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