特別論文 兵庫県立看護大学第2回国際セミナー
[演習・仮想防災計画案作成]災害に対する備え―必要な資源・組織,教育・訓練
兵庫県立看護大学国際交流委員会仮想防災計画案作成班
pp.656-664
発行日 1996年9月10日
Published Date 1996/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900538
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災害時の備え(PREPAREDENESS)
演習資料の原型
「仮想防災計画案」の資料づくりにあたっては,EARTHQUAKE PREPAREDENESS GUIDE-LINES FOR HOSPITALS1)の第4章EARTH-QUAKE PREPAREDENESS FUNCTIONSを参照した.それをもとに,安全性や施設が置かれている地域性をふまえ,災害時に実際に使える人・物・情報の観点から,13項目を取り出した(表1).次に,いくつかの病院の既存マニュアル2,3)および,自分たちの臨床体験や震災体験を加味して,項目を検討した.その結果,
1)連絡を取り合うシステム
2)エレベーターが停止した場合の患者の搬送と物品の供給
3)患者の安全な脱出計画
4)トリアージ・治療領域の確保
5)死亡者の安置場所の確保
などを「初動体制の備え」の項目につけ加えることにした.
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