連載 組織論からみた看護管理・2
看護管理者の役割―構造的,機能的,職能的側面から
前田 マスヨ
1
1前:東海大学医学部附属病院看護部
pp.112-118
発行日 1993年3月15日
Published Date 1993/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900150
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はじめに
看護管理の中で最も中核的なウエイトを占める組織について,構造的,機能面,職能面から分析することが必要である.
筆者の40年にわたる看護管理者としての実践の中で,それぞれの時代のそれぞれの場や人との出会いは,すべてが管理をする者にとって結果が大きな足跡として残っている.とは言っても,管理者として歩みはじめた頃は,系統的な管理学理論や研究の修得がないままに,与えられたポジションの機能を遂行するのが精一杯であった.看護管理に理論の適用は至難の業でもあったが,よき研究者によって開発された理論を適用したり,管理の基盤崩壊を防ぐことに努力した歳月であった.いわば「叩けよさらば開かれん」を地でいったような体験であった.
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