連載 1人ひとりの看護実践論と概念化能力を育む・6
管理者の成長を支える仕組み—新たな部署で奮闘する新昇格師長への支援の実際
堤 妙子
1
,
本舘 教子
1,2
,
津田 泰伸
1,3
1聖マリアンナ医科大学病院看護部
2聖マリアンナ医科大学病院
3聖マリアンナ医科大学病院TQM室
pp.802-806
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686202758
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
質の高い医療サービスを提供するためには,看護管理者の高度な管理実践能力が必要不可欠であり,医療の高度化・複雑化・多様化に対応する人材を育成することは,組織課題の1つである。看護師長(以下,師長)は臨床現場の責任者として,看護サービスの質の保証とそのサービスを提供する看護職の育成に大きな影響を与える人材である。組織の目標を達成する中心的リーダーが師長であり,副看護部長(以下,副部長)である私は,組織に貢献できる師長を育成する役割がある。当院の師長への支援体制は,OJW(on the job work),法人看護部長会,総合教育センター,人事部,看護部,自己研鑽とさまざまなレベルで重層的に整えられている(詳細は2024年8月号本連載参照)。
本稿では,新昇格師長が新たな部署で直面した課題を乗り越え,スタッフを巻き込みながら部署づくりに取り組んだ事例を,副部長の立場から報告したい。前述した当院のOJWに位置付けている「新昇格師長に対するプリセプター副部長によるかかわり」に焦点を当てて紹介する。
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.