連載 臨床医が病院長になった日・1【新連載】
新米病院長奮闘記
赤井 裕輝
1,2
1東北医科薬科大学若林病院
2東北医科薬科大学医学部内科学第二(糖尿病代謝内科)教室
pp.62-63
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541212094
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伝統ある月刊誌『病院』の新企画に,執筆の機会をいただきましたこと深く感謝いたしております.
私は昭和54(1979)年に弘前大学を卒業.初期研修後,後藤由夫教授率いる東北大学第三内科(現 糖尿病代謝・内分泌内科,消化器内科)に入局,豊田隆謙先生(現 名誉教授)にご指導いただきました.この間,愛知県岡崎市の国立生理学研究所の受託大学院生として,矢内原昇教授のもとで消化管ホルモン・インクレチンを勉強しました.その後,米国NIHに2年半留学.帰国後,東北大学第三内科助手を務めた後,仙台厚生病院に新たに糖尿病内科を立ち上げ13年間,さらに恩師豊田先生が病院長の東北労災病院に異動し9年間勤務,副院長,東北大学臨床教授を務めました.糖尿病性腎症の寛解を目指す治療法の開発がライフワークとなっていました.勤務医経験の長い叩き上げの糖尿病専門医ですが,東北医科薬科大学に新設された医学部に病院教授として着任,そして内科学第二(糖尿病代謝内科)教室の初代教授に就任し大学の基礎作りに参画しました.糖尿病,肥満,脂質異常症など代謝疾患の診療を担当し,学生教育,若手医師の育成に努めました.医学書院の『今日の治療指針』に何度か執筆機会をいただき,また人気の専門誌『糖尿病診療マスター』(休刊)の編集委員も務めさせていただきました.楽しい思い出です.
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