連載 24時間戦えません 看護職と睡眠の深い世界・4
太陽と食事と睡眠と—概日リズムのメカニズムと調整法
西村 舞琴
1
1京都光華女子大学 看護福祉リハビリテーション学部
pp.336-340
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686202638
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はじめに
私たちヒトを含む地球上の多くの生物は,体温の変動,ホルモン分泌,代謝などの体内で起こる生命活動に約24時間周期のリズムがあることが分かっています。このリズムは概日リズム(サーカディアンリズム)と呼ばれ,地球上の生物が進化の過程で獲得した,誰しもが持っているリズムです。概日リズムはまさに,ナイチンゲールの『看護覚え書』1)でいうところの,「病人のなかにも健康人のなかにも共通に働いている健康の法則」の1つでしょう。
今回は,概日リズムのメカニズムとその調整法に関する基本的な知識を紹介し,看護師自身の健康や患者のケアにどう生かせるか考えていきたいと思います。
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