書評
医療の価値と価格—決定と説明の時代へ
吉田 俊子
1,2
1聖路加国際大学看護学部
2聖路加国際大学大学院看護学研究科
pp.1142
発行日 2021年12月10日
Published Date 2021/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686202047
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医療経済学を体系的に学べる1冊
医療が社会に与える影響と役割
私が新人看護師として臨床に入ってから35年以上がたった。新人だった頃,コストについて話題にした記憶はなく,他職種との議論もほぼなかったと思う。学生時代に経済について学んだ記憶もほとんどない(講義にはあったのかもしれないが全く頭に残っていない。母校には怒られそうだが)。当時の私には,医療とコストという認識そのものが頭になかったといっても過言ではない。
そのような状況から,現在では医療と経済を考える日々に変化していることは,皆様のご想像の通りである。
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