連載 ラーニング・エイド 大学院ドタバタ留学記 in NY・23
届けて看護師,学びの集大成
寺本 美欧
1
1圏央所沢病院看護部
pp.701
発行日 2021年8月10日
Published Date 2021/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201930
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私が所属する学科では,卒業の要件としてculminating projectと呼ばれる課題がある。日本語で「最高点に達するプロジェクト」を意味し,いわばこれまでの学びの集大成となる。文献レビューやプログラムの評価など,テーマや形態は自由に選択可能であり,私を含めて皆がテーマ選びに頭を悩ませていた。
入学時は何をテーマにするか予想もつかなかったが,コロナ禍を経て,自分のやりたいことが明確になった。コロナ禍で学びの形が変容する中,オンライン教育は学習の歯車の潤滑剤としての役目を果たしていたように思う。自主的なオンラインでの勉強会,動画講義,アプリ,VRなど最先端の技術を駆使し,看護師や学生たちは新しい学びの形に適応していった。むしろ,横断的につながることができるようになり,学びの場は学問領域や国を越え,格段に広がったように感じる。自分自身が1年近くオンラインで大学院生活を送ったという経験もあり,最終的に「看護師の継続教育にオンラインがもたらす効果」というテーマでプロジェクトを行うことにした。
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