連載 ラーニング・エイド 大学院ドタバタ留学記 in NY・9
拓け看護師,学びの未来
寺本 美欧
1
1米国コロンビア大学教育大学院 修士課程
pp.577
発行日 2020年6月10日
Published Date 2020/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201612
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オンラインで授業を受け,教授へメールを送り,グループチャットアプリでグループミーティングを行い,電話で友人と会話をする。読書会や飲み会の開催,絵を描くことも新しい語学を習得することもデジタル上で可能だ。これほどデジタルに頼りきりな日々を過ごしていると,不安でいっぱいだった当初に比べ,徐々に馴染めている自分に驚く。このような状況下で,私の脳裏には2人の理論家が浮かんだ。
1人目は社会心理学者のクルト・レヴィンだ。彼が提唱した理論のなかに,「レヴィンの関数」と呼ばれるものがある。それはB=f(P・E)というもので,Bはbehavior(行動),Pはperson(人間性),Eはenvironment(環境)を指す。
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