特別記事
入退院支援の専門性を発揮するための組織的取り組み—東京女子医科大学病院の実践
白石 和子
1
,
藤井 淳子
1
,
池田 真理
2
1東京女子医科大学病院看護部
2東京女子医科大学看護学部看護管理学
pp.758-767
発行日 2019年8月10日
Published Date 2019/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201365
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
入退院支援の専門性を発揮するための看護部の戦略
看護部長の立場から
病院および看護部の紹介
東京女子医科大学病院(以下,当院:表)は,東京都新宿区に位置する1379床の大学病院です。全国から複雑な重症・難治疾患の患者を受け入れ,臓器別センター制による専門性の高い先進医療を提供しています。
看護部の方針を図1に示します。医療・看護を取り巻く状況の変化に応じて,患者・家族の「いのち・暮らし・尊厳を守り支える看護」の実現のために,看護職は各人の持つ力を結集し,最大限に発揮しなければなりません。そのためには,共通の目標に向かって意識的に連携・協働し,専門分野の垣根を超えて多様な視点や知恵を統合することが,これからの当院の看護職に求められると考えます。そこで,2019年度の看護部目標に,「患者の尊厳を守り支え,看護の質の向上」を掲げ,「多職種が連携し,入退院支援を推進する」ことを目標の1つに入れ取り組むこととしました。
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.