連載 特定行為研修を修了した看護師としての実践・5
患者に寄り添い支えるためのシームレスなトータルケアを目指して
吉田 和寛
1
1滋賀医科大学医学部附属病院看護部
pp.482-483
発行日 2019年5月10日
Published Date 2019/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201296
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患者にとって最善の医療サービスの提供にこだわりを持つ
滋賀医科大学医学部附属病院(以下,当院)は,滋賀県唯一の大学病院として地域医療の担う中核病院であり,高度・先進医療を推進する612床(一般569床,ICU12床)の特定機能病院です。当院は,急性期医療のニーズに応えつつ,今後拡大し続ける地域医療ニーズに対する取り組みを推進する役割が期待されています。滋賀医科大学(以下,本学)は,国立大学で初めての看護師特定行為研修の指定研修機関として2016年に特定行為研修センターを開講しました。
当時の私は,ICUの副看護師長として教育を担当しており,患者に最善のケアを提供するための「看護師としてのこだわり」を持つことの大切さをスタッフに常々伝えていました。その中で,特定行為に係る看護師の研修制度(以下,本制度)が「看護師としての責任と覚悟」をあらためて見つめ直し,自身の看護観をさらに醸成し得るものと直感し,研修受講を決意しました。看護部長は,私の思いを受け止め,最大限の応援をしてくださいました。そして,本学特定行為研修センターで呼吸器関連3区分6行為の研修を修了しました。
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