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地域に密着したトータル・ヘルス・ケアを目指して—地域医療研究会
亀井 克典
1
Katsunori KAMEI
1
1諏訪中央病院内科
pp.708-709
発行日 1991年8月1日
Published Date 1991/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903689
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●地域医療研究会の歴史的経過
地域医療研究会の前身は,1968〜69年の大学闘争の中で,既存の医学・医療のあり方に批判的な若手外科医師たちにより開催された「外科医師連合夏季合宿」である.1970年代には信州蓼科で,浅間総合病院と諏訪中央病院の交互当番で開催されていた.
その中心的メンバーであった,今井澄氏(現諏訪中央病院名誉院長)らの呼びかけにより,1980年「地域医療研究会'80」が,長野県茅野市で開催された.その基本的なコンセプトは,大学医局講座制を中心とした医学・医療,診断・治療にあまりにもかたよった医学・医療,「病気をみて,人をみない」医学・医療に対して,あくまで,患者や地域住民の健康と幸福を追求するという立場からの,実践的な医学・医療をつくりあげようというものであった.
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