連載 やすらぎとひらめきの場づくり マインドフルネスとファシリテーション・17【最終回】
やすらぎとひらめきのための5か条
中野 民夫
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1東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院
pp.1030-1033
発行日 2017年12月10日
Published Date 2017/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200855
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1年半にわたって続けてきた連載も,この12月号で一区切りつけさせていただくことになったので,今回が最終回になる。タイトルの「やすらぎとひらめきの場づくり」に込めた思いは,ほっとする場,ありのままの自分でいられ,かつ相互作用の中で何かがきらりとひらめいたり,皆が生き生きできる場を,どうやったら創れるのだろうか?という問題意識だった。そして,そのためには,今ここのありのままを大切にする「マインドフルネス」という内向きの方向と,人々が安心して創造的な対話を楽しめる環境を調える「ファシリテーション」という外向きの方向の両方が必要だ,という予感だった。
このことを根底のテーマにしつつ,実際の連載は,屋久島やアメリカなど国内外あちこちに出かけて体験し学んだことを,その都度エッセイ風に自由に書かせていただいた。この最終稿を書くにあたり,通して読み直してみると,我ながらあちこち動いてきたことに驚くが,いったい何が肝心なことだったのか。最後にふりかえって,「やすらぎとひらめきのための5か条」(表)としてA,B,C,D,Eで始まる英語5つでまとめてみたい。
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