特集 認知症を持つ患者の意思決定支援
—【実践報告】綾部市立病院の取り組み—療養環境を整えることで,意思を表出する力を維持・回復させる看護実践—地域包括ケア病棟における認知症看護認定看護師の活動
西岡 さおり
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1公益財団法人綾部市医療公社 綾部市立病院 看護部
pp.476-482
発行日 2017年6月10日
Published Date 2017/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200720
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地域包括ケア病棟で認知症看護認定看護師の専門性を活かして活動する筆者は,認知症の悪化やせん妄の発症を防ぎ,意志を表出する力を維持・回復させるための入院中の療養環境整備の重要性に着目した。そこで,認知症高齢者のライフスタイルの継続などのニーズに焦点を当てた施設環境支援のための指針「PEAP日本版」を基に,患者の意思を支える質の高い看護を実践している。本稿ではその成果を報告するとともに,地域全体の認知症ケアの質向上に資する看護師のありようについて考察する。
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