特集 2025年に伝えたい看護 医療の変革期を支えながら,未来につなげる新たなケアの創造を
変革期を支え,未来に受け継ぐ看護の役割と専門性
坂本 すが
1
1公益社団法人日本看護協会
pp.12-15
発行日 2017年1月10日
Published Date 2017/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200615
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
私が考える「2025年に伝えたい看護」
2025年に向けて私が伝えたいと思うのは,「生きる力を引き出す」看護の力である。急激な高齢化に対応し,「病院から在宅へ」療養の場が変化する中で,在宅での生活を整え,さらに生活の質を上げる視点が最も重要になると考えるからである。生活の質は,ただ支えるだけでなく,自分で生きようとする力が生まれることによって向上すると考えている。
現在,国は,医療・介護・生活支援などを一体的に提供する「地域包括ケアシステム」の仕組みを打ち出している。このシステムを機能的に動かしていくのは,看護職だと確信している。それは「生活」と「医療」両方の視点から関わり支援のできる専門職だからである。
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.