連載 おとなが読む絵本——ケアする人,ケアされる人のために・121
ちょっとへんな感動もたのし
柳田 邦男
pp.542-543
発行日 2016年6月10日
Published Date 2016/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200480
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灯台と聞くと,人はどんなイメージを思い起こすだろうか。私は,孤独だが凛として立っている力強いイメージを抱いている。極寒の吹雪の日も,台風による暴風雨の時も,びくともしないで四方に光を放っているからだ。
だから灯台守という,そこに住む人については,ロマンティックなイメージを抱いていた。戦後大ヒットした映画『喜びも悲しみも幾歳月』の影響を受けているのだろう。最近は,灯台も自動化が進んで,そこに住んで設備を保守する必要はなくなっているが。
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