特別記事 大学を主体に実施した「愛媛県高度看護力開発事業」
―愛媛県高度看護力開発事業の成果報告②―受け持ち看護師による個別性を尊重した退院支援を目指す取り組み
永見 優美
1
,
菊岡 直美
1
1愛媛県立南宇和病院 看護部
pp.878-881
発行日 2014年9月10日
Published Date 2014/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686103189
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愛媛県立南宇和病院(以下,当院:表)は愛媛県南西部の愛南町に所在する病床規模199床の一般病院である。本年度より地域包括ケア病棟の算定を開始した。当院看護部では,退院支援を「退院支援とは患者の生活上の問題を解決する看護過程の一部であり,生活上の問題を最も理解している受け持ち看護師が主体となるべきである」という考えの下,年間目標と位置付けて取り組んできた。可能な限り住み慣れた家や地域で生活できるよう早期から退院支援を進めている。その結果,90日以上の入院患者数は2010年度の15人前後から現在は1人にまで減少した。
また筆者(永見)が当院の看護師に期待することは,「患者を観て(事実の中から),考えて(問題を見つけ),判断して実践し(解決策を選んで実践する),自分の言葉で語る(その過程を語る)」ことができる,つまり考えて行動できる看護師である。
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