特集 「対話」が現場を変える! ファシリテーター型リーダーシップ
―実践報告 名古屋大学ライフトピアサロンの取り組み―在宅療養中のがん体験者の“生きる”を支える対話の場づくり―地域包括緩和ケアの伸展をめざして
阿部 まゆみ
1
,
浅場 香
2
,
吉川 惠
3
1名古屋大学大学院医学系研究科看護学専攻
2静岡赤十字病院看護部
3愛知県がんセンター中央病院看護部
pp.48-51
発行日 2014年1月10日
Published Date 2014/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102983
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阿部氏は英国の緩和ケア専門看護師の資格をもち,セントクリストファーホスピスでの勤務経験もある緩和ケアのスペシャリスト。現在は,名古屋大学内においてがん専門看護師をめざす大学院生らとがんサロンを運営している。2014年,がん連携拠点病院の指定要件としてがんサロンの設置が追加される予定で,さらなる取り組みの伸展,質向上が求められている
阿部氏は現在,がん体験者を支える看護師のコアコンピテンシーとして,患者自らの気づき,行動変容を促す対話力に着目し,がんサロンの場づくりに特化した新たな人材育成として,ファシリテーションスキルの学習会を開始している。本稿では,がん体験者に対する「対話を通じた支援」という視点を中心に,ファシリテーションがもつ力を紹介する。
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