連載 やじうま宮子の看護管理な日々・76
母を見送って思うこと
宮子 あずさ
1
1東京女子医科大学大学院看護学研究科博士後期課程
pp.586-587
発行日 2012年7月10日
Published Date 2012/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102488
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「食べられなくなったら終わり」の覚悟
5~6月号と続けて母の入院について書いてきましたが,今回はその連作の最終回。母の死を通して今考えていることをお話します。
3月に入り,抗生剤を切ると発熱を繰り返すようになった母は,さらに衰弱し,食事も自力でとれなくなってしまいました。そこまでは自宅での生活を視野に入れ,自分で食事をとるよう,叱咤激励していたのです。しかし,肺気腫も高度となった母は,茶碗を持つのも苦しく,自力摂取を促すとキレ,途中で投げ出してしまいます。
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