連載 やじうま宮子の看護管理な日々・73
精神を病むことの大変さを思う
宮子 あずさ
1
1東京女子医科大学大学院看護学研究科博士後期課程
pp.356-357
発行日 2012年4月10日
Published Date 2012/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102417
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突然の別れ
前回,私が訪問看護で関わっている「ゴミ屋敷の住人」のお話をしました。年齢は40歳前後。「缶ビールの空き缶や弁当の空き箱が転がっている」荒れた暮らしで,浪費も激しい。それを指摘すると,「お父さんが来てやった」と言い,その生活が改善される見込みは全くありませんでした。
先日,その彼が突然,亡くなりました。直接関わった福祉担当者によると,彼は2回路上で倒れ,1回は近くの大病院に運ばれたそうです。このときは自分で歩いて帰路についたとのこと。その後再度路上に倒れ,救命できなかったわけですが,この間の経過については,詳細は不明なままです。
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