特集 看護基礎教育に望む
新卒のナースを迎えて感じたこと
石谷 幸子
1
1永生病院
pp.675-679
発行日 1986年10月25日
Published Date 1986/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908286
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春,4月は新しい息吹きに,学校も職場も,新鮮な雰囲気に包まれる希望の月である.この時期がくるといつも思い出すのが,新入生の美しい目である.新しいものへの意気込み,それが生き生きと輝いて,教壇にいる私自身が,さわやかな気持ちになったものである.この雰囲気が大好きだった.この美しい目に答えなければと,そんな気持ちで頑張ったものである.
新卒のナースの目も,不安と緊張と同居して今日から一人前のナースとして働くのだ,という誇りをもっていた.臨床の場,看護の場は,この目に答えるために新採用者教育プログラムを計画している.忙しい合間を縫って作製するプログラムは,新卒のナースへの大きな期待が活字となって織り込まれている.
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