特集 活動を評価し改善するプロジェクトマネジメント 4病院の事例から
チームがまとまり,個の成長が実感できるプロジェクトの効果―ベリタス病院における経営健全化プロジェクトから
森田 俊一
1
1医療法人晋真会ベリタス病院 事務部
pp.1150-1153
発行日 2011年12月10日
Published Date 2011/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102280
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
病院の紹介とプロジェクト発足の経緯
医療法人晋真会ベリタス病院(以下,当院)は兵庫県東部と大阪府北部との県境である川西市に位置しており,主に内科,循環器科,外科,整形外科,脳神経外科,小児科および産婦人科を有する199床の急性期病院です。近隣の医療機関と連携しながら,良質な医療の提供を通して,地域住民が地元で安心して必要なときに適切な医療を受けることができる病院となることをめざして日々,医療活動を行なっています。
当院は,これまでに行なってきた設備投資や,医師不足に伴う患者数の減少,職員のコスト意識の不十分などにより,毎期赤字決算を続けていました。安定した経営・財務基盤が欠けている状況では良質な医療を提供することはできません。採用活動の結果医師不足の解消に一定のめどが立った2009(平成21)年9月,提携関係にあるセコム医療システム株式会社のサポートを得ながら病院組織横断型のプロジェクトチームを結成し,経営健全化プロジェクトを開始することになりました。
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.