増刊号特集2 新人看護師長のための基礎知識
看護管理の3つの視点
[物品管理]要不要のバランスを考え,誰がどのように管理するかを決めておく
原田 博子
1,2
1九州大学大学院医学研究院保健学門臨床健康支援看護学領域
2前萩市民病院看護部
pp.713-720
発行日 2011年7月26日
Published Date 2011/7/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102143
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物品管理の目的
新人看護師長にとって物品管理の目的は,①物品が過不足なく正常に使える状態を保つ,②物品の使用方法や注意事項情報を周知する,③物品が各看護単位の面積に占める割合を把握し評価することです。そのためには,看護職員にその管理の権限を委譲したとしても,治療や患者の状態に応じて,品質の管理と必要な物品と不要な物品が整理されているか,保管庫や棚の中を調べておく必要があります。
壊れた物品がテープで固定して使用されていたり,壊れたままや部品の不備があるままで放置されていないでしょうか。患者に物品不足のための不自由をかけていないでしょうか。滅菌材料については,特に使用期限や滅菌期限などが過ぎている物品が出てくるようでは,必要と不要のバランスが崩れているといえます。
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