特別記事
オープンスタッフステーションが及ぼす効果―創設のねらいと現在までの評価
庄野 泰乃
1
,
木内 和江
1
,
松﨑 和代
1
1徳島赤十字病院 看護部
pp.245-249
発行日 2011年3月10日
Published Date 2011/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101990
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はじめに
病棟看護業務を取り扱う集中的看護拠点としてのスタッフステーションは,医療・看護の継続的なケアを提供するために,欠くことのできない空間である。また,入院患者・家族や職員にとって,ステーションは単にメディアの集積機能を有するだけではなく,「交流の拠点」としてのやすらぎと安心感を与えるものである。
徳島赤十字病院(以下,当院)では,2006(平成18)年5月の新築全面移転を機会に,旧来のクローズドのスタッフステーションから,仕切りのないオープンスタッフステーションへ一新した。これにより,人の動きや心理面,病棟運営機能にさまざまな変化が起きていることを実感する。そこで,今回,オープンスタッフステーションが及ぼす効果について,多様な側面から評価し,若干の考察を加えて紹介する。
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