連載 王様の耳はパンの耳――この国の看護のゆくえ・15
政策決定におけるシンクタンクの役割―根拠にもとづく政策提言と政治的アクターの位置づけ
大串 正樹
1
,
北浦 暁子
2
1西武文理大学 看護政策研究所
2NKN
pp.862-863
発行日 2010年8月10日
Published Date 2010/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101839
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よりよい看護サービスの提供,さらには看護師の社会的地位向上などを実現させるために,看護が政策にかかわっていく必要性は,今後も高まる一方です。
この看護を代表する組織としては,日本看護協会があげられます。日本看護協会は,定款によると「会員の自治によって保健師,助産師,看護師及び准看護師の福祉を図ると共に職業倫理の向上,看護に関する専門的教育及び学術の研究に努め,もって国民の健康と福祉の向上に寄与すること」を目的としています。また,その目的の実現のための政策提言も行なっています。
ただ,残念ながら,看護に関する政策の実現は容易ではありません。さまざまな要望を提出しても,それが,そのまま受け入れられることは滅多にありません。根気強く主張していく以外に方法はないのでしょうか。
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