特集 がん患者のシームレスな療養支援体制づくりに向けて
扉
pp.465
発行日 2010年6月10日
Published Date 2010/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101752
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がん対策基本法の成立から4年,同法を受けたがん対策推進基本計画の策定から3年が経過しようとしている。本年度の診療報酬改定では,がん治療に対する評価がさらに増し,がん治療の場は外来が中心になりつつある。
そこで,拠点病院が中心となり,地域で暮らすがん患者,がんサバイバーが安全に,安心して,療養を継続できるシステム・地域づくりをあらためて考える必要がある。拠点病院の要件となっている相談支援機能についても,単なる情報提供から個を大切にしたケアの視点へと再考すべきときにあるのではないだろうか。
本特集では,外来-病棟-在宅における連携上の課題,患者情報の共有,相談支援体制の充実,質の改善に向けた現状と課題を指摘しながら,実際に先進的なシステムづくりを行なう取り組みを紹介したい。
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