連載 おとなが読む絵本――ケアする人,ケアされる人のために・53
ぎゅうっとだっこ,ふんわりだっこ―『しゅくだい』『どうぶつのおかあさん』
柳田 邦男
pp.266-267
発行日 2010年3月10日
Published Date 2010/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101708
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先月号で〈抱きしめることは,心育ての“常備薬”〉という,子育てのいちばん大事な問題について,いろいろな形で語りかける絵本が最近多くなっていることを書いた。大事な問題なので,今回もそのことを取り上げようと思う。
東京の荒川区は,2年前から,ゲームやネットに振り回されないで,子育てにぜひ絵本の読み聞かせをという活動を,西川太一郎区長自らが先頭に立って取り組んでいる。私も積極的にかかわり,その活動のひとつとして,「柳田邦男絵本大賞」を一昨年から始めている。絵本の感想文を,子どもの部(小学生と中学生)と大人の部の2部門に分けて募集し,それぞれの部で最も優れた感想文に大賞を贈ることになっている。
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