連載 王様の耳はパンの耳――この国の看護のゆくえ・7
中央社会保険医療協議会の力―診療報酬は誰が決めるのか
大串 正樹
1
,
北浦 暁子
2
1西武文理大学 看護政策研究所
2NKN
pp.1180-1181
発行日 2009年12月10日
Published Date 2009/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101642
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医療の価格を決めるのは診療報酬ですが,その診療報酬の制度は誰が決めているのでしょうか。これは2年毎に関係者が集まって決められています。その時々の社会の要請に応えたり,実情を踏まえて問題点を改善したり,多面的に話し合いがなされるのです。
この話し合いの場が,中央社会保険医療協議会(以下,中医協)です。この協議会には,さまざまな利害関係者,すなわちステークホルダーが集められています。医療関係者にとって診療報酬は,経営を左右する大きな影響力をもった制度ですから,できるだけ自分たちの不利益にならないようにと,関心が注がれるのです。したがって,中医協のメンバーの選任もバランス感覚が求められます。実際には,どのような人々がこの中医協のメンバーになっているのでしょうか。
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