連載 やじうま宮子の看護管理な日々――看護師長でいこう!・36
つぶしの利く看護師を育てたい
宮子 あずさ
1
1東京厚生年金病院
pp.212-213
発行日 2009年3月10日
Published Date 2009/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101433
- 販売していません
- 文献概要
みんなが疲れていて,大丈夫?
2001年10月の師長昇格から7年以上が過ぎました。この間当院は病院機能評価の認定を更新し,7対1看護を導入しました。しばしば言われていることですが,病院機能評価は会議と研修,書類を山のように増やします。これに加え,7対1看護で看護師を集めるに際して教育の充実を謳ったため,ここでも研修やマニュアルが増えました。これは当院だけではなく,多くの病院に見られる状況だと思います。
私も管理者としてこの流れに沿って働いているわけですが,これで本当にみんな疲れちゃわないのかな?と,まわりを見回して,とても心配になります。正直言って,私は疲れている。主任はもっと疲れている。そして中堅も疲れている。そして,転職先がいつでもある状況では,新しく入ってきた人ほど我慢しません。嫌なら辞めていく。そしてまた人集め。7対1看護は,いったん取ったら,看護師数を維持しなければ大赤字です。「もっと教育を充実させて人を集めなければ」と号令がかかり,仕事が増え,いる人までが辞めていく……。この負のスパイラルに入ると,ここから抜け出すのは本当にたいへんです。
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.