特集 看護業務拡大による可能性を探る―現場のニーズと教育システムの構築
高度実践看護師による業務拡大のときを迎えて
藤田 冬子
1
1長浜赤十字病院
pp.25-26
発行日 2009年1月10日
Published Date 2009/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101392
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米国における高度実践看護師の医行為
看護実践者のための大学院教育も広まり,いよいよ高度実践看護師による裁量権の拡大が議論され始めた。本稿では,専門看護師(以下,CNS)の立場から,米国の高度実践看護師であるNurse Practitioner(以下,NP)との協働,Advanced Practice in Nursing(以下,APN)への移行についての考えを述べてみたい。
筆者が初めてNPの具体的活動を知ったのは,3,4年前,米国シアトルで働く複数のANPの活動からであった(ここでいうANPとはシアトルのAdvanced Nurse Practitionerであり,米国は州により資格が違う)。彼らは陸軍病院の中にオフィスをもち外来を担当していた。そこでは,ある人は老人看護分野のGeneralのANPで,Sub-Specialityが嚥下障害と褥瘡であり,ある人はWound(創傷)を専門にしたANPや,認知症を専門にしたANPであった。そして,彼らはお互いの分野での活動をそれぞれの資源とし協働していた。
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