特集 DNP(Doctor of Nursing Practice)が未来を切り拓く—「研究」と「実践」をつなぐ高度実践看護師の新たなチャレンジ
研究と実践をつなぐ高度実践看護師の新たなチャレンジ
吉田 俊子
1
1聖路加国際大学大学院看護学研究科研究科
pp.238-243
発行日 2025年6月15日
Published Date 2025/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002283700580030238
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DNP(Doctor of Nursing Practice)は,博士後期課程にて修得される高度実践看護師の最高学位である。米国においては,400校以上の大学においてDNPカリキュラムが実施されており,修士課程のみならず学士課程卒業後にDNPを修得するプログラムも年々増加し(図1),年間1万2000人近くの学位取得者を輩出している。
わが国初のDNPコースは,2017年に聖路加国際大学にて開設された。その後,2023年に北里大学,2024年には国際医療福祉大学にて開講している。2025年には,愛知医科大学と亀田医療大学が教育をスタートしており,2025年現在5校において,DNPの教育が実施されている。わが国のDNP教育は始まったばかりであり,まさに今,黎明期にあるといえる。

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