DVD評
『看護実践能力向上シリーズ―臨床における感染防止策』
岡島 恵子
1
1聖隷淡路病院看護部
pp.1047
発行日 2008年11月10日
Published Date 2008/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101363
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ノロウィルスから得た教訓
近年,感染対策は病院の質を大きく左右するものとなった。現在はスタンダードプリコーションや,感染経路別対策の考え方が浸透してきたが,それは日々の多忙な業務のなかで確実に遵守し,かつそこに関わっている者すべてが行なっていかなければならない。
当院は高齢化率30%を超える地域にあり,医療型療養病床を含む152床の小規模病院である。そのため外来・入院患者さんの年齢層も高い。当院では数年前,ノロウイルスによる感染が発生した。幸いにも重症化することはなかったが,多くの課題を残すこととなった。以後はそのときの教訓を活かして,直接治療やケアに当たる者だけでなく,栄養科や清掃業者など,全職員がマニュアルに沿った感染防止対策を行なっていくことを徹底していった。
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